「手紙を書きたい」と、小学生の女の子が言いました。
ハロウィンから一夜明けた、11月1日の朝のことです。
手紙の相手は、高校生のおねえさんたち。
わたしたち《チルドレンハウスひびうた》は、高校生が駅に向かう道に面しています。
にぎやかに通り過ぎる一団をいつも見ていた子どもたちですが、
ハロウィンの日には勇気を出して、
そんなおにいさん・おねえさんに声をかけました。
「トリックorトリート。お菓子くれなきゃイタズラするぞ。」
声が届かなかったのか、そのまま行き過ぎる人。
えっ!?と一瞬驚いた顔のあと、笑顔で手を振ってくれる人。
その場で自転車から降り、カバンからお菓子を出してくれる人。
中には、一度通り過ぎてから、わざわざお菓子を持って走って来てくれる人や、
「お菓子持ってないんさー、、あ、買えばいいやん!」と、
駄菓子コーナーで好きなお菓子を買ってくれたり。
黒い画用紙や45リットルポリ袋、
オレンジの色紙を貼った段ボールなどを使い、
ひとりひとりがあれこれ工夫して
衣装を手づくりした甲斐があったというものです。
最初は小さな声だった子も、どんどん大きな声になって、
こんな経験はきっと、どんなお菓子よりも価値あるプレゼントになったことでしょう。
手紙は結局、文面を考えているうちに他の遊びに興味が移り、書かずじまい。
やがて高校生の下校時間になり、
前を通るおにいさん・おねえさんを目にしてから
慌てて書こうとしましたが、間に合わず。
ま、子どもあるあるです笑。
今年の経験をもとに、来年はもっと早くから準備して、
ハロウィンを迎えることになるのかな?
案外全然ちがうことに、興味が移ってたりして。
さてさてそろそろ、子どもたちのやってくる時間です。
今日はいったい、どんな日になるでしょうか‥‥。
2023年11月9日
チルドレンハウスひびうた
スタッフ 市川潤
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