代表あいさつ

 「 目の前の一人から、居場所をつくる。」「わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる。」2つの指標を掲げて、福祉と文化の活動に取り組んでいます。三重県津市久居という土地に根差し、桜梅桃李の花を咲かせていく。桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李の美しさがあるように、その人にしか咲かせることができない個性があると信じています。 

 

 格差や貧困、高齢化や少子化、孤独や障害、差別や偏見など、社会の課題を嘆くのではなく、出会った人の声に耳を傾ける。あくまで現実による力によって、必要なこと考えて行動する。それら1つ1つの小さな実践を積み重ねることが、社会の課題の解消にもつながるのではないでしょうか。

 

 これまでに4つの居場所と4つの共有地が誕生しました。桜・梅・桃・李の花のように、それぞれの事業の個性は異なります。2025年の創立10周年へ向けて、広げた事業を深めていく段階に入りました。広げたものを深めて、深めたものから広げて、を繰り返していく。

 

 どんな時代のどんな社会であっても、生きることの悩みや苦しみからは逃れられないのかもしれません。だからこそ、厳しい現実の中でも、安心して豊かに暮らせる町を、心を、仲間と共につくっていきます。

 

 

2024年3月

合同会社おうばいとうり 代表 大東悠二


1986年1月6日生まれ。三重県伊勢市出身。高校卒業後、一年間のフリーター生活を経て福祉の道へ。障害者入所施設に4年、高齢者通所施設に1年、地域自立支援に5年従事したことで、違いのある人同士の交流と、自身が社会に適応することの難しさを実感する。

 

2015年に合同会社おうばいとうり設立。同年『ひびうた』を立ち上げ、三重県津市久居幸町で、生きにくさを抱えた人の「居場所」づくりに取り組んでいる。

 

2022年に『HIBIUTA  AND  COMPANY』を立ち上げ、三重県津市久居本町で、違いのある人と文化を通してわかち合う「共有地」づくりに取り組んでいる。