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ブックハウスひびうたの取扱出版社さん紹介③三輪舎さん

こんにちは。ブックハウスひびうた管理者の村田です。

読書週間特集、ブックハウスひびうたがお世話になっている出版社さん&書籍紹介シリーズ、第三弾は神奈川県横浜市にある「三輪舎」さんです。

 

三輪舎 

 神奈川県の妙蓮寺という小さな町を拠点にする出版社さん。インドの絵本工房タラブックスの邦訳版や、伝説の吟遊詩人を探しにバングラディシュを旅するエッセイなど、遠くの国の声や、地元でコツコツとものや地域をつくり続けているひとの声。さまざまな声を集めて届けてくれているのは、代表中岡さんの柔軟な人柄の表れでしょうか。本屋・生活綴方の活動など、本の楽しみ方をより拡げてくれる出版社さんです。

 

『本を贈る』 

本に携わる人というと、どんな人を思い浮かべますか?

この本を読むと、著者・編集者・書店員というよく知られた立場の人以外にも、装丁家や印刷業者、校正に出版社営業と、私たちのもとに本が届くまでには多くの人が関わっていることがわかります。

それぞれの場所で一冊の本を贈るためにがんばっている人たちの声に、読んでいる人の胸も熱くする一冊です。

 

 

『鬼は逃げる』 ウチダゴウ 著 

 長野県に移住して、詩作と朗読の活動を続ける詩人・ウチダゴウさんの最新詩集。

印象的なタイトルに、ドキッと心を掴まれます。

反転を繰り返す黒と白のページ、ほとんどがひらがなで著された作品を見ていると、詩は、内容だけでなく、目で見て楽しむものでもあるのだなと思います。

 森の熊さんや雪男が登場するウチダさんの詩の世界は、メルヘンチックながら、ちょっと不穏な香り。

 長野の深い森に迷い込むような詩の世界をお楽しみください。

 

『バウルを探して』 川内有緒 著/中川彰 写真 

 偶然耳にした言葉。旅に出るとなったときに、その言葉がふと胸の中に蘇った。本物の「バウル」に会いに行こう―

 インド、バングラディシュのベンガル地方で、神秘的な教えを歌う吟遊詩人、「バウル」。

フリーのライターと写真家の二人が、「バウル」との出会いを求め、ベンガルを旅します。

宗教的な道に通ずる、彼らの歌の奥深さ。歌詞に秘められた謎。

 「バウル」とは何か、まったく知らなかった著者は、現地で出会った人々と真剣に向き合う中で、バウルの体現する生命の知恵を見出していきます。

知らない世界に踏み出す冒険物語でありながら、一人の作家の成長の物語でもあります。

 

 

『つなみ』 ジョイデヴ&モナエ・チットコロル作 スラニー京子訳 

「さあさあ、みなさん聞いとくれ…つなみ 命を飲み込む波の話を」

エキゾチックな表紙が印象的なこの本は、インド東部の語り部「ポトゥア」が持ち歩く伝統的な絵巻物をもとにつくられています。

ポトゥアである作者の二人が描いたのは、2004年に発生したインド洋大津波で目にした出来事。

命あるものをすべて押し流す津波の描写は、東日本大震災を経験した日本の人々が読んでも胸に迫るものがあります。

一度見たら忘れられないインパクトのある絵が特徴なので、ぜひ袋から出して広げてみてください。

 

『ロンドン・ジャングルブック』 バッジュ・ジャーム著 スラニー京子訳 

 南インド・チェンナイにある小さな出版社、タラブックスは、国内の民族画家とともに本をつくっていることで有名です。

 本書の主人公であるバッジュは、インド中央部で代々暮らしてきた「ゴンド族」の画家。

 絵を描く仕事のために彼が赴くことになったのは、なんとロンドン。

 初めて訪れる異国の大都会は、バッジュにとっては未知のいきものがうごめくジャングルのよう。

異なる文化との出会いを、豊かな想像力でとらえ、色彩鮮やかな伝統絵画で表した絵本です。

 

今後も興味深い新作を続々用意されている三輪舎さん。

代表の中岡さんと店長の鈴木雅代さんが運営されている本屋・生活綴方では、展示会などのイベントの他、ラジオを放送されたり、有志で店番ができたり、お店で出版活動をしていたりと、とってもユニーク! お二人の笑顔に誘われて、何回も訪ねたくなる本屋さんです。

多方面にわたって活躍している中岡さん、今後どんな活動をされるか注目です。

 

ブックハウスひびうた 管理者

村田奈穂