
皆さんの想いや情熱を分かち合って、形にしたい。
HIBIUTA AND COMPANYでは、そんな思いを持ちながら、活動を続けてまいりました。
そんな折、一本の依頼が舞い込みました。
「うちの喫茶室の5周年記念の本を製作してほしい」
ご依頼いただいたのは、桐林館喫茶室さん。筆談カフェという、声を出すことを禁止し、筆談などでコミュニケーションをとるという、独特のカフェです。もともとこちらでは、ひびうたのコーヒーを取り扱ってもらっており、その縁もありました。
(前回の筆談カフェ体験レポートはこちらから)
桐林館喫茶室さんは、2020年に現在の形をとりました。オーナーの夏目さんは、もともと看護師をされていて、ろう者をはじめとした障害の当事者の方々とかかわってきました。その中で夏目さんが感じたのは、世間一般的に語られる、悲壮感が漂うような福祉の現場というイメージと、実際の現場とのずれでした。本来の現場は、もっと喜怒哀楽ある日常にかかわっていて、 悲壮感だけではありません。そこで夏目さんは思いました。世間が抱いている福祉現場へのネガティブなイメージを、ポジティブなものに変えたいと。そのためには、日常の近くで、福祉に触れる機会となるような場所を作りたい、と。
そんな思いからできたのが、桐林館喫茶室(筆談カフェ)でした。声を使わない、聞こえないという世界を、自分のこととして体験できる場所です。
そんな桐林館喫茶室さんも、この夏で5周年。夏目さんには、もともと節目の年に、何かを残したいという思いがありました。そこで、かかわってきてくださった様々な方から、それぞれの喫茶室への想いを文章などにして寄稿してもらって、一冊の本にしようという構想が、持ち上がってきたわけです。
HIBIUTA AND COMPANYでは、この度このご依頼を受けさせていただく運びとなりました。ぜひとも、この桐林館喫茶室さんの、想いを分かち合うお手伝いをさせていただきたいと思ったからです。
ということで、桐林館喫茶室「5周年記念の本を作ろう」プロジェクト、始動いたします。
とはいえ現状、製本数、ページ数、印刷方法、発行期日等、大枠もまだ未定ではあります。打ち合わせ進捗等、今後の続報をお待ちいただければと思いますので、よろしくおねがいいたします。
桐林館喫茶室さんの5周年記念本:制作進捗はこちら
2025年4月17日 古林
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