一昨日、緊急事態宣言の5月末までの延長が発表されました。
同宣言が発表されてからちょうど1カ月が経とうとしています。
その間、私たちは総力をあげて居場所宅配サービスを一週間に一度更新しながら続けてきました。
これまでたくさんの方に利用していただき、賛同をいただいた方から本の寄贈やお手紙をいただきました。
贈る気持ちで始めた同サービスは、逆にたくさんの贈る気持ちをいただくことになりました。
外出自粛、密を避ける、感染対策など、私たちに降りかかった難にどう対応するかが問われました。
人と会えないからと言って、居場所をつくるのを諦めることは簡単でした。
ただ諦める選択肢はありませんでした。
しんどいのはみんなしんどいと思います。
しんどいから、より、しんどいからこそ何かできることを探しました。
そして、いただいたお手紙やアンケートを読むと、やってよかったと思いました。
誰に遠慮することなく自分らしく居てもいいと思える時間をつくりたい。
それが心からの気持ちです。
思えば、私は自分らしさなんてわかりませんでした。
自分のことを大切にするなんてわかりませんでした。
いつも誰かのために生きてきたように思います。
母が苦しんでいたら助けました。
他人が苦しんでいたら助けました。
それでも自分の心は助かりませんでした。
たくさんの無理をしていました。
自分の気持ちに蓋をしていました。
蓋から溢れ出した濁った水で他人の幸せを流してしまいました。
溢れる前に、濁る前に、水路を見つけられたらどんなによかったでしょう。
でも後戻りはできません。
苦い思い出を背負いながら生きていくしかないのなら、せめてその経験を自他共のために役立てたい。
私が居場所をつくる原動力は、私のように苦しんできたあなたの水路になりたいからです。
自分を責める気持ちを軽くしてあげたいからです。
自分にやさしく生きてほしいからです。
暗闇のなかにも光があることを知ってほしいからです。
いないと思っていても味方がいることを知ってほしいからです。
だから私はこれからも居場所をつくっていきます。
そして居場所宅配サービスを続けていきます。
今日まで特別価格で販売していた自家焙煎珈琲は有難いことに、完売しました。
在庫が足りなくなり補充するほど盛況でした。
ありがとうございます。
今後の居場所宅配サービスは正規の料金に戻して続けます。
自家焙煎珈琲のみの販売は自社サイトを準備しています。
こちらは2020年6月1日にオープンする予定です。
「人と場所、人と人、人と明日をつなぐ文庫」が理念のひびうた文庫のサービスとして継続する、居場所宅配サービスをこれからもよろしくお願いいたします。
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ひびうた 代表 大東悠二

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